デジタル時代のペーパークラフト
パソコンを用いたペーパークラフトの展開図作成(Mitani, SIGGRAPH2004*)
紙から立体を組み立てるペーパークラフトは、家庭で手軽に楽しめるホビーの1つとして多くの人々に親しまれています。
ペーパークラフトと言えば、地道な手作業の積み重ねによる、まさに「アナログ」なホビーの1つでしたが、近年のパソコンとインターネットの普及に伴い、ペーパークラフトのありようも大きく変化してきています。「ペーパークラフト」をキーワードに検索を行えば、数万を超えるサイトがヒットし、多くの情報を得ることができます。
しかしながら、ペーパークラフトは作って楽しむ手軽なホビーであり、それをきちんと文章でまとめたものはあまり見当たりません。 このコラムでは今後のペーパークラフトのより一層の普及を期待し、このような「デジタル時代」におけるペーパークラフトの姿についてまとめてゆきたいと考えています。
2004年6月 三谷 純
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目次
著者プロフィール
- 三谷 純(みたに じゅん)。子供の頃からの紙工作とパソコン好き。2002年、それまで個人で開発していたペーパークラフト用の展開図を作成できるソフトウェアが「ペパクラデザイナー」という名で発売される。2004年、東京大学博士(工学)の学位をコンピューターグラフィックスとペーパークラフトに関する研究で修得。同じく2004年夏、コンピューターグラフィックス業界で最も権威ある学会SIGGRAPHにペーパークラフトに関する論文「Making Papercraft Toys from Meshes using Strip-based Approximate Unfolding」が採択される。2005年、筑波大学大学院コンピュータサイエンス専攻講師。
更新履歴
- 2005年8月23日
- リンク先などを一部修正しました。
- 2004年10月13日
- 第11話を公開しました。
- 2004年6月7日
- 本サイトを初公開しました。これから少しずつ内容を充実してゆくつもりです。